20歳でうつ病を発症〜理解されない苦しみ〜

今日は、約10年前のことをお話したいと思います。

 

私は20歳の時にうつ病になりました。

今、思い出しても毎日がつらく終わりの見えない日々でした。

「うつ」と聞くと、”精神的なもの”と捉えられがちでしたが、実際には体の調子も悪く、頭痛やめまい、吐き気、動悸などの立っているだけでもしんどいと感じる症状ばかりでした。

 

つらい時こそがんばってしまう性格で、この頃の自分になにか言ってあげられるとしたら、

・早く病院を受診すること

・仕事より体を大事にして

・周りを気にせず、自分の気持ちを優先して

・ストレス発散は大事

ですね。

 

「自分はうつになってるかも」と感じている方は、無理せず一度立ち止まり休むことも必要だと思います。

そして早めに、心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

症状が悪化するほど、つらいだけですからね。

”がんばるところを間違えてはいけない”と思うのです。

 

 

高校卒業後、地元の会社に就職をし21歳まで勤めました。

内向的な性格に加え、コミュ障で不器用なため、なかなか溶け込めず孤独な毎日でした。

当時は実家に住んでいましたが、家族仲は悪く、両親は毎日ケンカ、姉と妹も一緒に住んでいましたが、妹が家出し失踪。その後2年間音信不通でした。

姉妹仲もあまり良くなく、「早く一人暮らしをしよう!」そう思っていましたが、両親に反対され実家にいることにしました。

 

今の私なら、「お金を貯めて一人暮らしをしようよ!」と自分を説得し行動できるのですが、当時の私は親に反抗することもできず、言うことを聞いてばかりでした。

反抗すれば、罪人扱いですからね。だから、思春期も反抗期を経験せずに過ごしました。

 

会社では慣れない仕事とセクハラ、そして失恋が重なり、メンタルが少しずつ壊れていきました。

物覚えも悪く、「仕事が遅い」や「使えない」「社長に膝まくらでもしてれば?」と罵られ、男性社員からはセクハラまがいの発言や体を触られるなど精神的に追い詰められていきました。

 

嫌な言葉に耐えられるほどの強さもなければ、流す器用さもない。

うまく立ち回れている周りが、会社にとって優秀な人材なんだと思わされました。

 

そして徐々に、体に異常が出始めました。

1日の中で体温が36度~38度を行き来し、下痢が2週間続く。

めまい、吐き気、だるさ。

常に車酔いのように気分が悪くなる。

 

症状が出始めた1ヶ月後、急にのどが腫れ上がってくる感覚になり、息がしづらくなった瞬間、恐怖を感じました。

 

このままじゃ危ない。

そう思い内科を受診しましたが、特に悪いところも見つからず。

体力がなくなり、目の下のクマは濃く、痩せていく一方。

不安から症状をネットで調べると精神疾患の病名たちが出てきました。

 

心療内科を受診すると、カルテには「うつ病」の文字が書いてありました。

説明を受け、先生は優しく「一緒に治していきましょう」と握手をしてくれました。

会社を辞め、治療に専念することに。

 

しかし、ここからが大変な毎日でした。

 

仕事を辞めた安堵感と、何者でもなくなった自分。

一人、部屋に閉じこもりながら誰かへの恨みや虚無感に襲われるようになりました。

 

父や姉からは、「うつ?気持ちの問題でしょ?」「早く仕事を見つけろ」と顔を合わせるたびに言われました。

母は、専業主婦でずっと家にいたこともあり私の様子を見ていたせいか、唯一、体調を心配してくれていました。

 

父や姉には苦しみを理解してもらえず、逆に無職であることを責められる焦りから、退職後2ヶ月で再就職をし、病院に行くことすらもやめてしまいました。

 

勝手に通院をやめることは、体のことを思えば本当に悪かったと思います。

ここから2年間、常に体調不良に悩まされながら過ごすこととなりました。

「消えてしまいたい」「楽になりたい」そう思いながら。

 

今、うつ病で悩んでいる方やもしかして…と悩んでいる方に伝えたいことは、「自分を大事にしてほしい」ただ、それだけです。

仕方のないことですが、身内であっても分かり合えない人もいます。

逆に、他人に助けられることもあります。

病気のままでいてもつらいだけですよね。

自分の気持ちや体に自分がいちばん寄り添って、”分かってあげる”ことがとても大事なことなのではないかと経験して思います。

そこから本当の治療が始まるのではないかと考えています。

 

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このブログを読んでくれたあなたが、今日より少しでも穏やかに過ごせる日がくることを願っています。